2016.10.13 | お知らせ
子宮,卵巣の病変に 関して、骨盤部のMR画像を解析し、良性と悪性の鑑別にあたって役立てるよう研究を行っています。子宮と、心臓の性状が良く似ているので、比較のために心 臓MRも解析を行っています。参加する・しないは患者さま本人の自由意志によります。どうぞご協力いただけますようお願い申し上げます。
研究課題名
MRIによる信号強度からみた、女性骨盤内腫瘍の良悪性鑑別についての検討
①対象
20歳以上で、2006年4月以降に骨盤MR検査あるいは心臓MR検査を受けられたかた。さらに病巣の性状の基準があるため、上記のかたの一部が対象となります。
②研究機関名
近畿大学医学部附属病院
③研究の意義・目的
女性には子宮/卵巣という特有の臓器がありますが、 ここに生じた病変を画像に映し出して診断するにあたり、MRIは有用であることが多くの研究によって認められ、MRIの普及した先進国では一般的な検査法 となっています。MRIの機器(パソコンに例えれば、本体の部分)と、その撮影法(パソコンに例えれば、ソフトウェアの部分)は進歩を続けており、より正 確な診断を追求する努力が、国内外で続けられています。 本研究は、子宮や卵巣の病変のMR信号を測定したり、子宮が行う蠕動運動の様子を画像で解析することによって、良性病変と悪性病変の違いをより客観的に表 すことを目的としています。また、子宮と心臓は、どちらも厚い筋組織で出来ているという共通点があり、両者を比較することで、新しい診断の手かがりが得ら れないかと考えています。これらの解析から、子宮や卵巣病変のMR画像が、より正確に良性/悪性病変の鑑別に役立つものとなり、より的確な治療戦略に結び つくように期待しています。
④研究の方法
今までに撮影されたMR画像を、病院内の画像診断用コンピュータを用いて解析します(後ろ向き研究)。新たに患者さまに負担をおかけすることはありません。
⑤個人情報の扱い
当院のカルテ、画像などの調査によって得られた個人情 報は、本研究のみに用います。放射線診断科に個人識別情報管理者を置き、選択患者さまに対して独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。 個人情報の開示など個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑥問い合わせ先と、参加拒否の権利
研究の目的を含む研究の実施につい て、上記の情報を当科ホームページ(https://kindai-radiol.jp/wp/study/)上で公開しています。あなたの権利や その他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記へお問い合わせ下さい。また、あなたのMR画像を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、 遠慮なくご連絡ください。それがあなたの治療方針に影響を与えることはありません。
研究責任者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 教授 村上卓道
実務担当者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 准教授 今岡いずみ
電話番号 072-366-0221(内線3133)
お知らせ
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