2019.12.14 | お知らせ
①対象
2010年1月1日〜2019 年4月30日に下記の医療機関に悪性腫瘍でFDG-PET/CT検査を受けて治療をされた患者が対象となります。
②研究機関名
兵庫医科大学/研究代表者 北島一宏
役割:研究の総括、FDG-PET/CTデータの収集と解析
近畿大学医学部/研究分担者 甲斐田勇人
役割:FDG-PET/CTデータの収集と解析
国立がんセンター中央病院/研究分担者 伊藤公輝
役割:FDG-PET/CTデータの収集と解析
日本医科大学/研究分担者 関根鉄朗
役割:FDG-PET/CTデータの収集と解析
③研究の意義
FDG-PET/CTの診断は、FDGが集積するか否かで病気か否かを視覚的に判断するのが通常ですが、最近の医学の進歩により、集積の度合い(強く集積しているか、弱く集積しているか)や集積の体積(広い範囲に集積しているか、狭い範囲に集積しているか)などを数値で表すことができるようになり、そういった数値の高い場合は低い場合と比較してがんの顔つき(悪性度とも言います)が悪くて治療が効きにくいかもしれないのでより積極的な治療が望まれる といった事が議論されるようになってきました。もしこういった定量値が本当に悪性度を反映して治療効果や予後予測に使える指標(イメージングバイオマーカーと言います)であることが証明されれば、個々の症例において治療法の決定に多大なる貢献をすると期待できます。ただ、この定量評価の試みは世界的にもまだ十分検討されておらず、有用かどうか分かっていません。
④研究の目的
治療前の悪性腫瘍の状態の評価(ステージング)を目的に施行されるFDG-PET/CT検査を受けられた患者さんを対象に、PETで得られる定量評価 と 生検や手術後の病理結果や血液マーカーなどがどのくらい相関するのかを国内4施設の共同で検証します。
⑤研究の方法
【研究課題1】
各施設から提出して頂くNational Electrical Manufacture Association (NEMA)ファントムデータと臨床1症例の画像を用いて、異なるPET装置の分解能を調整して、各施設の定量値を日本核医学会が推奨するレンジに合わせこんで同列に扱える(ハーモナイゼーションと言います)様に調整します。
【研究課題2】
次に、2010年1月1日から2019年4月30日に、治療前の悪性腫瘍の状態の評価(ステージング)を目的にFDG-PET/CT検査を受けられた患者さんを対象に、ハーモナイゼーションされたPETの定量値が生検や手術後の病理組織の結果、血液マーカーとどのくらい相関するのかを検証します。症例数は、4施設併せて2000例を目標とします。各施設の倫理審査委員会の申請と承認を行い、臨床データとPET画像の抽出を匿名化のもと行います。4施設の医師が合議により定量値を決定し(中央読影)、解析を行います。 研究に使用する情報は診療録から取得を行いますが、取得する内容は以下の通りです。 「年齢、性別、癌の原発巣の部位、腫瘍径、病期分類(T分類、N分類、M分類)、病理組織結果(組織型、核異型、血管侵襲、リンパ管侵襲、神経侵襲、周囲への深達, Ki-67発現, 免疫染色結果)、化学療法や放射線治療、手術の有無とその内容、化学療法や放射線治療の効果判定(RECIST)、入院日、手術日、術式、退院日、病理長径、肉眼型、術後や放射線治療後の補助療法の有無とその内容、治療後の再発有無、再発確認日、再発期間、生存確認、死亡日、予後、観察期間、死因、重複癌の有無、喫煙歴、飲酒歴、血糖値、腫瘍マーカー、FDG投与量、PET/CTの撮影条件、撮影機種」
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。兵庫医科大学、近畿大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学の間で情報の授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から10年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-Rを兵庫医科大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学に送ります。個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(近畿大学病院代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのFDG-PET/CTや診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は兵庫医科大学、近畿大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
当院問い合わせ窓口 近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 医学部講師 甲斐田 勇人
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
研究責任者 兵庫医科大学病院 放射線医療センター核医学・PET診療部 准教授 北島一宏
2019.10.27 | お知らせ
①対象
2018年の期間において、近畿大学病院で血管造影検査・Interventional Radiology (IVR; インターベンショナルラジオロジー)を受けた患者さんが対象になります。
②研究機関名
近畿大学医学部放射線医学教室 放射線診断学部門
研究代表者 茂松直之:日本医学放射線学会
赤羽恵一:量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所
③研究の意義
我が国における血管造影検査・IVRの被ばく線量の実態を調査し、全国レベルで放射線被ばく量を抑えるための基準を作ることです。
④研究の目的
我が国の血管造影検査・IVRの線量の実態を把握し、医療被ばく防護の最適化において、診断参考レベル(Diagnostic Reference Level: DRL)を設定します。
⑤研究の方法
日本医学放射線学会が中心となり、全国の放射線科専門医修練機関より、2018年度の決められた1か月間に血管撮影およびIVRを施行した連続する3症例の性別、年齢、身長、体重、IVR手技の種類、IVR装置、IVRの方法・透視・撮影条件のデータを集計し、DRLを算出します。当院からも3症例のデータを匿名化して提出します。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、選択された患者さんに対して独自のIDをつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から3年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れた電子ファイルを日本医学放射線学会に送付します。情報は日本医学放射線学会で解析され、医療被ばくデータベースに保存され、二次利用の可能性があります。個人情報の開示など、個人情報に関する問い合わせは下記 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたの血管造影・IVR情報や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は日本医学放射線学会への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
研究責任者 近畿大学病院 放射線診断科 部長 石井一成
住所 大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
2019.08.20 | お知らせ
放射線科研修医を募集いたします。
若干の変更があるかもしれませんが
2020年度近畿大学医学部放射線科専門研修プログラムを掲載いたします。
2019.05.12 | お知らせ
研究課題名
呼吸停止下MR胆管膵管撮影におけるGRASE法と圧縮センシング法との後ろ向き比較研究
①対象
20歳以上で、2018年4月から2019年2月28日の期間、救急災害棟のMRI室でMRCP検査を行ったすべての患者さま
②研究機関名
近畿大学病院
③研究の目的
2018年4月から2019年2月28日の期間において、近畿大学病院の救急災害棟のMRI室でMRCP検査を行ったすべての患者さまを対象にMRCP画像における、GRASE法の効果を圧縮センシング法と比較検証します。
④研究の方法
本研究は過去にさかのぼって診療情報を調べる「後ろ向き研究」です。近畿大学病院にて対象期間に撮像された息止めMRCP画像を評価します。合わせて、年齢、性別、主病名、臨床症状といった診療情報を用いて画質に影響する因子があるか検討します。新たに患者さんに負担をおかけすることはありません。
⑤研究の意義
MR胆管膵管撮影検査(MRCP)において,GRASE法は息止めでの撮影に有用であるとの報告があります。一方で、当院の救急災害棟のMRI装置には短時間で撮像し、かつ腹部の臓器に適した画質に再構成できる「圧縮センシング」という最新の機能があり、それぞれ長所と短所があるため当院のMRCP検査ではこの両方を撮影しています。GRASE法を用いたMRCPは、濃縮胆汁を有する胆管の描出に優れており、圧縮センシング法でのMRCPよりも優れていると考えられていました。しかし、圧縮センシング法を用いたMRCPの方が有効な症例も存在します。本研究でこの違いを詳しく調べ,その結果をもとにMRCPの検査条件をより良くし、患者さまの身体的負担の軽減や診断能の向上に役立てたいと考えています。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人情報管理者(放射線医学講座放射線診断学部門 医学部講師 柳生行伸)を置いて選択患者さんに対して独自の ID をつけ、個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人情報は発表されません。本研究での画像解析処理は、近畿大学病院の救急災害棟MRI検査室内のインターネットとは接続されていない専用のワークステーションで実施し、画像データや診療情報の持ち出しは行いません。個人情報の開示など、個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と、参加拒否の権利
本研究についての計画書および研究方法に関する資料を入手・閲覧できます。あなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのMRI画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。それがあなたの治療方針に影響を与えることはありません。
研究責任者 近畿大学病院 中央放射線部 診療放射線技師 森本大介
住所 大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線2121)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
2019.01.19 | お知らせ
①対象
2017年5月1日から2018年4月31日の期間において、近畿大学医学部附属病院でFDG-PET/CT検査を受けたすべての患者さんが対象になります。
②研究機関名
近畿大学医学部放射線医学教室 放射線診断学部門
③研究の意義
特発性正常圧水頭症は高齢者に発症する歩行障害や認知障害等を起こす水頭症であり、比較的稀ではなく65歳以上の約1%に発症することが報告されています。しかしながら、この疾患の原因や病態については未だに解明されておらず、この解明は新たな治療方法や的確な治療時期などに重要な情報となります。
④研究の目的
特発性正常圧水頭症の画像的特徴、脳の糖代謝そして診療情報を合わせて評価することにより、同疾患の発症過程における脳の糖代謝や症状の変化を観察し、病態解明の一助とします。
⑤研究の方法
近畿大学医学部附属病院にて観察対象期間の1年間に撮影されたFDG-PET/CTの頭部画像を後ろ向きに観察します。合わせて診療情報として、年齢、性別、主病名、臨床症状や、頭部MRIなどの他の画像検査結果を用います。新たに患者さんに負担をおかけすることはありません。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置いて選択患者さんに対して独自の ID をつけ、個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。本研究での画像解析処理は、近畿大学付属病院MRI検査室内のインターネットとは接続されていない専用のワークステーションで実施し、画像データや診療情報の持ち出しは行いません。個人情報の開示など、個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
本研究についての計画書および研究方法に関する資料を入手・閲覧できます。あなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の実務担当者にお問い合わせ下さい。また、あなたのMRI画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。それがあなたの治療方針に影響を与えることはありません。
研究責任者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 教授 石井一成
実務責任者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 研究生 宮﨑晃一
住所 大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
お知らせ
Information
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