2018.12.28 | お知らせ
①対象
2012年1月1日~2018年7月31日に近畿大学医学部附属病院でPET/CT検診を受診された方の中でFDG-PET/CT、脳MRI検査、血液生化学検査を受けた検診者が対象となります。
②研究機関名
近畿大学医学部附属病院
③研究の意義
FDG-PET/CTが癌診断以外に動脈硬化の炎症評価に有用である事が既に報告されています。頸動脈のFDG集積がメタボリック症候群と関係し、FDG-PET/CTが高脂血症や糖尿病の治療薬によりFDG集積が減弱することが確認されています。大脳深部白質病変は脳小血管病の一つであり、脳卒中、認知症、うつ病の発症に関与する事が知られています。また、海馬萎縮はアルツハイマー型認知症で認められる変化です。しかし、血管炎症と大脳深部白質病変や海馬萎縮との関係性は明らかにされていません。血管のFDGの集積から脳実質障害の重症度を予測でき、脳実質病変のリスク患者の層別化に寄与する可能性があります。
④研究の目的
2012年1月1日~2018年7月31日の期間において近畿大学医学部附属病院でPET/CT検診を受けた方を対象に、血管のFDG集積とMRIの大脳白質病変や海馬体積との関連性を検討する事で血管炎症が大脳白質病変の増悪や海馬の萎縮に影響を与えているか解明し、血管のFDG集積が脳実質障害の重症度を予測するバイオマーカーになり得るかどうかを検証します。
⑤研究の方法
FDG-PET/CT検診者を対象に、頸・大動脈のFDG集積と大脳白質病変や海馬体積との関連性を検討する事で血管炎症を反映するFDG集積が大脳白質病変の増悪や海馬の萎縮に影響を与えているか解明し、血管のFDG集積が脳実質障害の重症度を予測するバイオマーカーになり得るかどうかを後ろ向き研究で解析します。解析には近畿大学医学部附属病院でPET/CT検診を受けた症例のPET/CT、MRI、身体所見 (身長、体重、血圧、BMI) や血液生化学検査 (総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、空腹時血糖、HbA1c、BUN、Crea、eGFR、UA、AST、ALT、γGTP)の結果を用います。血管のFDG集積と動脈硬化の危険因子となりうる血液データや身体所見とも相関性を検討する事で、血管のFDG集積が動脈硬化の血管炎症を反映しているか調べます。MRIを用いて大脳白質病変は視覚的に、海馬の体積は定量的に解析し、血管のFDG集積と関係があるか検討します。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。久留米大学医学部への情報の提供行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から3年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-Rを久留米大学医学部に送ります。尚、共同研究機関の兵庫医科大学には情報提供は行いません。共同研究機関以外への情報提供および情報の二次利用の予定はありません。個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのPET/CT、MRI画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は久留米大学医学部への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
研究責任者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 医学部講師 甲斐田勇人
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
2018.09.26 | お知らせ
①対象
診療目的で2014年以降に日本医科大学武蔵小杉病院、近畿大学医学部附属病院にて123I-イオフルパンsingle photon emission computed tomography (SPECT)と脳MRIが撮像された患者さんが対象になります。
②研究機関名
日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野、近畿大学医学部附属病院早期認知症センター、京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻、近畿大学生物理工学部システム生命科学科生体システム研究室
③研究の意義
パーキンソン病は、振戦(ふるえ)、動作緩慢、筋固縮、姿勢保持障害(ころびやすい)を主な症状とする疾患で、ドパミン細胞が減少、その神経線維が到達する線条体でのドパミン分泌が低下します。この低下したドパミン神経細胞の状態を画像化するのが、123I-イオフルパンSPECTです。この画像診断に不慣れな神経内科医は、画像所見を数値化して比較する手法を用いていますが、従来の方法では、ドパミン神経細胞の量に相当する数値(specific binding ratio: SBR)は、脳の萎縮があると数値が低くなってしまい、脳の萎縮に影響されないあらたな画像解析方法を開発することに意義があります。
④研究の目的
123I-イオフルパンSPECTの画像診断を補助するための、従来のTossici-Bolt法に変わる画像解析方法を開発することです。そのために123I-イオフルパンSPECTの脳萎縮の影響を除去する手法、機械学習を応用した自動診断法を検討します。
⑤研究の方法
日本医科大学武蔵小杉病院、近畿大学医学部附属病院にて撮像された123I-イオフルパンSPECT、脳MRI画像を匿名化し、京都大学人間健康科学系、近畿大学生物理工学部システム生命科学科にCD-Rを送付した後、画像解析を行い、その結果を日本医科大学武蔵小杉病院、近畿大学医学部附属病院の診断結果と照らし合わせて評価します。新たに患者さんに負担をおかけすることはありません。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、選択された患者さんに対して独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。多施設間での情報の授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から5年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-Rを日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野、近畿大学医学部附属病院早期認知症センター、京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻、近畿大学生物理工学部システム生命科学科生体システム研究室の施設間で授受を行います。情報は共同研究施設内で共有され、他機関への提供はなく、情報の二次利用の予定はありません。個人情報の開示など個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には、下記の実務担当者にお問い合わせ下さい。また、あなたのSPECT、MRI画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、下記の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。それがあなたの治療方針に影響を与えることはありません。
研究責任者 日本医科大学大学院医学研究科脳病態画像解析学講座 寄附講座教授 三品雅洋
実務担当者 近畿大学医学部附属病院早期認知症センター 教授 石井一成
住所 〒589-8511大阪府大阪狭山市大野東377-2 近畿大学医学部附属病院
電話番号 072-366-0221(内線3133)
① 情報の利用目的及び利用方法 目的は123I-イオフルパンSPECTの画像診断を補助するための機械学習を応用した自動診断法を開発することです。そのために匿名化された画像データ、診断名を日本医科大学、京都大学、近畿大学生物理工学部にCD-Rにて提供します。
② 利用し、又は提供する情報の項目 123I-イオフルパンSPECTおよび脳MRI画像データ、臨床診断名
③ 利用する者の範囲 近畿大学医学部:石井一成、甲斐田勇人;日本医科大学:三品雅洋、林俊行;京都大学:杉本直三、渡辺翔吾;近畿大学生物理工学部:木村裕一
④ 情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称 日本医科大学大学院医学研究科脳病態画像解析学講座 寄附講座教授 三品雅洋
⑤ 研究対象者又はその代理人の求めに応じて、研究対象者が識別される試料・情報の利用 又は他の研究機関への提供を停止します
⑥ ⑤の研究対象者又はその代理人の求めを受け付ける方法 事務担当者 近畿大学医学部附属病院早期認知症センター 石井一成に書面にて連絡いただければ提供を停止します。
2018.09.20 | お知らせ
放射線科研修医を募集いたします。
若干の変更があるかもしれませんが
2019年度近畿大学医学部放射線科専門研修プログラムを掲載いたします。
2018.07.24 | お知らせ
①対象
2008年4月から2018年3月までの期間で、近畿大学医学部附属病院にて頭頸部癌(咽頭癌、喉頭癌、舌癌等が含まれます)からの転移性骨腫瘍の診断がなされた患者さんの診療情報です。
②研究機関名
近畿大学医学部放射線医学教室 診断学部門
③研究の意義
頭頸部癌からの骨転移では、転移形式や画像所見の報告は殆どありません。しかし骨転移に関連する有害事象(病的骨折や疼痛)は、患者さんの生活の質(Quality of Life)を著しく損ないます。このため頭頚部癌においても、骨転移の早期発見と早期治療は非常に重要です。
④研究の目的
頭頸部癌骨転移の形式や画像所見の特徴を明らかにし、骨転移の早期発見に役立てる事を目的としています。
⑤研究の方法
後方視的にカルテ上の診療情報や画像所見の解析を行います。新たに患者さんに負担をおかけすることはありません。
⑥個人情報の扱い
カルテの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。学会や論文発表する場合は、個人情報はすべて匿名化されています。データーの解析処理は、近畿大学付属病院内のインターネットと接続されていないワークステーションで実施し、画像データーや診療情報の外部持ち出しは行いません。個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と、参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の実務担当者にお問い合わせ下さい。また、あなたの画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。それがあなたの治療方針に影響を与えることありません。
研究責任者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 講師 柏木伸夫
実務担当者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 専攻医 鈴木絢子、講師 柏木伸夫
電話番号 072-366-0221(内線3133)
2018.07.14 | お知らせ
①対象
20歳以上で、救急災害棟のMRI室でMRCP検査を受ける全ての患者さまに協力をお願いしています。
②研究機関名
近畿大学医学部附属病院
③研究の目的
1.5テスラ装置を用いたMRCPのルーチン検査の画像における、圧縮センシングの効果を検証すること。
④研究の方法
通常の通りの方法でMRCP検査を行い、撮影にかかった時間と画像の質を評価します。
⑤研究の意義
当院の救急災害棟のMRI装置には、短時間で撮像し、かつ腹部の臓器に適した画質に再構成できる「圧縮センシング」という機能があり、MRCP検査に利用しています。本研究の結果をもとにMRCPの検査条件をより良くし、患者さまの身体的負担の軽減や診断能の向上に役立てたいと考えています。
⑥個人情報の扱い
当院のカルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。消化器内科に個人識別情報管理者を置き、選択患者さまに対して独自のIDをつけ、患者ID、患者氏名、住所、電話番号、生年月日を削除します。学術発表を行う場合にも、個人データは発表されません。個人情報の開示など個人情報に関する問い合わせは072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と、参加拒否の権利
研究への参加はご本人の自由意思によります。検査前に、検査画像などの情報を研究に使用させていただきたい旨と、プライバシーの確保(上記⑥)に関して、口頭でご説明し、同意を得られた患者さんの画像のみを対象として研究を行います。本研究への参加の有無が検査内容やその後の診療方針に影響することはありません。
あなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記へお問い合わせ下さい。
研究責任者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 医学部講師 兵頭朋子
住所 大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
お知らせ
Information
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9月30日(月)18時より、専門医プログラム説明会(入局説明会)を開催いたします。2024.03.7
MRIにてCADASIL(Cerebral autosomal dominant arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy)様の所見を呈する視神経脊髄炎スペクトラム障害の疫学調査2024.01.25
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近畿大学病院 放射線科で臨床研究「アルツハイマー病の病態を反映する血液バイオマーカーの開発と、その実用化に向けた多施設共同研究による検証」にご参加された患者様・ご家族の皆様へ2023.03.20
血管肉腫の画像所見とその予後関連因子の調査に関する研究カテゴリ一覧
Category List