2021.01.12 | お知らせ
近畿大学病院放射線診断科(以下、当科)では、「認知症患者の診療情報を用いた認知症患者データベースの構築」という臨床研究を行っています。そのため、当院で認知症に対する画像検査を受けられた患者様の診療情報を使用させていただきますので、以下の内容を確認してください。なお、この研究は、近畿大学医学部倫理委員会(https://www.med.kindai.ac.jp/rinri/index.html)で審査され、承認を受けて行われます。
①情報の利用目的及び利用方法
この研究では、認知症の基礎疾患に関する臨床診断が確定した患者様の診療情報を収集し、画像情報を含む認知症患者データベースを構築することを目的としています。そのため、当院放射線診断科で認知症に対する画像検査を受けられた患者様のうち、認知機能が加齢の範囲内、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、血管性認知症と診断された方を対象として、診療情報のみを研究に利用します。利用する情報は、患者様個人が特定されないように匿名化を行い、個人情報に関しては厳重に管理します。なお、本研究終了後、本研究により構築したデータベースは、個人情報は全て削除された状態で、認知症の基礎疾患に関する疫学研究、画像解析手法の検討、画像検査を用いた認知症の基礎疾患の診断フローの最適化や新たな診断手法の検討等に二次利用することを想定しています。
②利用する情報の項目
・カルテ情報(年齢、性別、診断名に関する情報等)
・各種検査結果(神経心理テスト・脳脊髄液検査・MRI画像・SPECT画像・PET検査所見等)
③利用する者の範囲
本研究に参加する当院の医師等
研究責任者 石井 一成
研究分担者 甲斐田 勇人、西郷 和真、花田 一志、上田 昌美、山田 誉大
本研究の共同機関国立研究開発法人国立長寿医療研究センター/研究責任者 加藤 隆司
兵庫県立姫路循環器病センター/研究責任者 嶋田 兼一
兵庫県立リハビリテーション西播磨病院/研究責任者 高橋 竜一
日本メジフィジックス株式会社/責任者 中谷 暁
④情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称
近畿大学病院放射線診断科 石井 一成
⑤研究対象者の求めに応じて、研究対象者の情報の利用を停止すること
この研究では、患者様・ご家族様の診療情報が利用されることに同意できず、拒否されたい場合に、下記の方法により、いつでもその利用を停止することが可能です。また、利用の停止を受け付けた場合でも、その後の診療において一切の不利益を受けることはありません。
⑥上記⑤の求めを受け付ける方法
下記までご連絡ください。なお、この研究に関するすべてのお問い合わせも下記で受け付けます。
[お問い合わせ先]
近畿大学病院放射線診断科 石井 一成
電話:072-366-0221(内線3133)FAX:072-367-1685
2020.12.8 | お知らせ
①対象
2019年4月1日〜2020年9月30日に当院で肺疾患のために胸部CTが撮影された患者が対象となります。
②研究機関名
研究代表者
役割:システム開発, 研究の統括
研究分担者近畿大学医学部放射線医学教室放射線診断学部門/石井一成、小塚健倫
役割:臨床データの提供およびその匿名化, システムの評価
近畿大学高度先端総合医療センターPET分子イメージング部/山田誉大
役割:システム評価、データ管理
近畿大学生物理工学部医用工学科/根本充貴
役割:システム開発
近畿大学理工学部情報工学科/半田久志、阿部孝司、波部 斉、多田昌裕
役割:システムの評価
近畿大学生物理工学部生命情報工学科/吉田 久、木村裕一
役割:システム開発, システムの評価
③研究の意義
新型コロナウィルス感染の転帰は、肺炎の重篤化に依存することから、CTによる胸部画像からの新型コロナウィルス肺炎の読影診断、及び重篤度の診断は重要です。しかし、胸部を専門とする読影医の人数は限られており、2020年秋から冬、或いは2021年以降に想定される新型コロナウィルス感染の再来に対する医療資源の確保のためには、新型コロナウィルス肺炎の予備的な診断が求められます。又、重篤度の診断は緊急性が高く且つ読影に対する高い専門性が求められます。本研究の成果は、新型コロナウィルス感染に対する医療体制の充足度を改善することに意義があります。
④研究の目的
本研究は、新型コロナウィルスによって発生する肺炎を、胸部CT画像から診断するためのソフトウェアを開発し、臨床読影の現場で利用可能なシステムの開発を目的としています。
⑤研究の方法
これまでに近畿大学病院を受診した新型コロナ肺炎を含む肺炎または肺炎疑い患者から得られた胸部CT画像及び付随する診断データと診断結果を使用します。胸部CTはすでに臨床で診断のために取得されたデータを使用するものであり、本研究のための新たな撮影は行わず侵襲はありません。
人工知能(AI)を用いたソフトウェアを開発します。これには、公開されている新型コロナ肺炎のCT画像を使用して学習させ、その性能を評価する目的で、当院で撮影されたCTデータを使用します。通常の診断手順に基づいて下された新型コロナに係る診断結果と同様の結果をAIソフトウェアが出せるかを確認します。正常、軽度、重篤、最重篤の4段階の識別ができるようにソフトウェアを組み立てます。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。近畿大学生物理工学部生命情報工学科の間で情報・データの授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から3年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-Rを近畿大学生物理工学部生命情報工学科に送ります。
個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(近畿大学病院代表番号)へお願いします。
⑦利用する資料・情報の項目
本研究ではカルテ、画像などの調査によって得られた個人情報を利用します。具体的には、年齢、性別、診断名、CT画像、検査データなどです。しかし個人名は利用しません。
⑧問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのCT画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は近畿大学生物理工学部生命情報工学科への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
⑨この研究は、近畿大学医学部倫理委員会(https://www.med.kindai.ac.jp/rinri/index.html)で審査され、承認を受けて行われます。
⑩資料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称
近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 教授 石井 一成
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
研究責任者 近畿大学生物理工学部生命情報工学科
講師 永岡 隆
2020.09.10 | お知らせ
①対象
2016年10月1日〜2019 年3月31日に当院で実施された「脳内アミロイドβ蓄積を反映する血液バイオマーカーの臨床応用に向けた多施設共同研究」に参加された患者が対象となります。
②研究機関名
国立長寿医療研究センター/研究代表者 中村昭範
役割:研究の総括、試料・画像データの収集と解析
近畿大学医学部/研究分担者 石井一成
役割:画像データ・血液の収集と解析
東京都健康長寿医療センター研究所/研究分担者 石井賢二
役割:画像データ・血液の収集と解析
島津製作所/研究分担者 金子直樹
役割:血液の解析
放射線医学総合研究所/研究分担者 徳田隆彦
役割:血液の解析
東レ株式会社/研究分担者 信正 均
役割:血液の解析
名古屋大学医学部/研究分担者 勝野雅央
役割:血液の解析
AIBL: The Australian Imaging, Biomarker & Lifestyle Flagship Study of Ageing研究グループ/研究分担者 Victor L. Villemagne
役割:画像データの解析
③研究の意義
アルツハイマー病は、数ある認知症の中で最も多いタイプの認知症で、「アミロイド」という特殊なタンパク質が脳に蓄積することが原因とされています。この蓄積はアルツハイマー病を発症する20-30年以上も前から始まるため、これを捉えることがアルツハイマー病を早期診断する上で重要ですが、これまでそれができるのはポジトロンCT (PET) か脳脊髄液検査といった特殊な検査しか方法がありませんでした。最近私達は、島津製作所 田中耕一記念質量分析研究所と共同で、血液検査によってこのアミロイドの蓄積を捉える方法(血液バイオマーカー)の開発に成功致しました。この方法を実際に臨床応用していくためには、多くの試料・データを用いてその有用性を更に検証していく必要があります。また、私達は、アルツハイマー病以外の認知症の病理や病態を捉える血液バイオマーカーの開発も進めています。本研究はそのために行われます。
④研究の目的
アルツハイマー病やアルツハイマー病以外の認知症の原因や病態を捉える血液バイオマーカーの開発を多施設共同で開発していきます。
⑤研究の方法
「脳内アミロイドβ蓄積を反映する血液バイオマーカーの臨床応用に向けた多施設共同研究」に参加して頂いた時に保管されている血液試料およびPET画像検査データを提出します。 各施設から提出して頂いた血液試料を用い、血液バイオマーカーを測定します。一方、PET等の画像検査のデータも独立して解析して異常の有無(例えば、アミロイドタンパクの蓄積の有無)を判定し、これを「正解」とした場合の血液バイオマーカーの診断能力を解析します。また、血液バイオマーカーと他の検査データとの関連についても検討していきます。 本研究は、国立長寿医療研究センター、島津製作所、東京都健康長寿医療センター研究所、近畿大学医学部、放射線医学総合研究所、東レ株式会社先端融合研究所、名古屋大学、及び、オーストラリアの研究チーム(AIBL: The Australian Imaging, Biomarker & Lifestyle Flagship Study of Ageing)との多施設共同研究として行われます。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報や血液試料は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。国立長寿医療研究センター、島津製作所、近畿大学医学部、放射線医学総合研究所、東レ株式会社先端融合研究所の間で情報・血液試料の授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から10年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-R、血液試料を国立長寿医療研究センター、島津製作所、放射線医学総合研究所、東レ株式会社に送ります。個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(近畿大学病院代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのFDG-PET/CTや診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は国立長寿医療研究センター、近畿大学、島津製作所、放射線医学総合研究所、東レ株式会社への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
当院問い合わせ窓口 近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 教授 石井 一成
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
研究責任者 国立長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター バイオマーカー開発研究部
部長 中村昭範
2020.08.21 | お知らせ
放射線科研修医を募集いたします。
若干の変更があるかもしれませんが
2021年度近畿大学医学部放射線科専門研修プログラムを掲載いたします。
2020.07.30 | お知らせ
①情報の利用目的及び利用方法
本研究の目的は,CT画像上で肝細胞癌を自動検出する診断支援システムを開発し,その有用性を検証することです。過去に当院でダイナミック造影CT検査を受けた患者さんのうち,以下に該当する方のCT画像が対象となります。
(ア) 2017年12月1日から2020年3月31日までに施行されたCT画像で肝臓に病変を認めなかった方
(イ) 2017年12月1日から2020年3月31日までに近畿大学病院にて肝細胞癌に対し分子標的薬を投与された方。併用療法の有無や画像所見による除外条件があります。 カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人情報管理者(下記④)を置いて選択患者さんに対して独自の ID をつけることで,個人情報はすべて匿名化されます。ソフトウェア開発にあたり,本学理工学部へ画像データを送信する必要がありますが,この際の画像データは匿名化のうえ暗号化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人情報は発表されません。 また,これらの情報を他の研究に二次利用することはありません。 研究実施期間は近畿大学医学部倫理委員会の承認後から2025年03月31日までです。
②利用する情報の項目
CT画像データ,CT画像所見(肝細胞癌の部位,個数,癌結節ごとの最大径と造影パターン,血管浸潤の有無)および診療情報(年齢・性別、治療歴,分子標的薬投与前の病期,肝機能,転帰)
③利用する者の範囲
診療情報は研究責任者(兵頭朋子,放射線医学教室 放射線診断学部門 医学部講師)が1名で電子カルテを調査し,確認のため主治医に問い合わせる場合があります。本学理工学部の研究責任者(阿部 孝司,近畿大学理工学部 情報学科 准教授)を含む教員2名が画像データの特徴を解析します。また,CT画像評価を放射線医学教室 放射線診断学部門の医師2名が行います。
④情報の管理責任者
放射線医学教室放射線診断学部門 医学部講師 柳生行伸
⑤情報利用拒否の権利
研究の対象となる方またはその代理人のご希望に応じて,本研究についての計画書および研究方法に関する資料を入手・閲覧できます。また,あなたのCT画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。その場合,これらの情報を研究に利用いたしません。また,研究利用の停止がこれからの治療方針に影響を与えることはありません。
⑥問い合わせ先
上記⑤のご連絡や,あなたの権利などについてさらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。
研究責任者 近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 医学部講師 兵頭朋子
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
お知らせ
Information
2024.08.15
9月30日(月)18時より、専門医プログラム説明会(入局説明会)を開催いたします。2024.03.7
MRIにてCADASIL(Cerebral autosomal dominant arteriopathy with subcortical infarcts and leukoencephalopathy)様の所見を呈する視神経脊髄炎スペクトラム障害の疫学調査2024.01.25
MRIを用いた橋内三叉神経路の関与における多発性硬化症と視神経脊髄炎スペクトラム障害の鑑別2023.08.22
近畿大学病院 放射線科で臨床研究「アルツハイマー病の病態を反映する血液バイオマーカーの開発と、その実用化に向けた多施設共同研究による検証」にご参加された患者様・ご家族の皆様へ2023.03.20
血管肉腫の画像所見とその予後関連因子の調査に関する研究カテゴリ一覧
Category List