2019.05.12 | お知らせ
研究課題名
呼吸停止下MR胆管膵管撮影におけるGRASE法と圧縮センシング法との後ろ向き比較研究
①対象
20歳以上で、2018年4月から2019年2月28日の期間、救急災害棟のMRI室でMRCP検査を行ったすべての患者さま
②研究機関名
近畿大学病院
③研究の目的
2018年4月から2019年2月28日の期間において、近畿大学病院の救急災害棟のMRI室でMRCP検査を行ったすべての患者さまを対象にMRCP画像における、GRASE法の効果を圧縮センシング法と比較検証します。
④研究の方法
本研究は過去にさかのぼって診療情報を調べる「後ろ向き研究」です。近畿大学病院にて対象期間に撮像された息止めMRCP画像を評価します。合わせて、年齢、性別、主病名、臨床症状といった診療情報を用いて画質に影響する因子があるか検討します。新たに患者さんに負担をおかけすることはありません。
⑤研究の意義
MR胆管膵管撮影検査(MRCP)において,GRASE法は息止めでの撮影に有用であるとの報告があります。一方で、当院の救急災害棟のMRI装置には短時間で撮像し、かつ腹部の臓器に適した画質に再構成できる「圧縮センシング」という最新の機能があり、それぞれ長所と短所があるため当院のMRCP検査ではこの両方を撮影しています。GRASE法を用いたMRCPは、濃縮胆汁を有する胆管の描出に優れており、圧縮センシング法でのMRCPよりも優れていると考えられていました。しかし、圧縮センシング法を用いたMRCPの方が有効な症例も存在します。本研究でこの違いを詳しく調べ,その結果をもとにMRCPの検査条件をより良くし、患者さまの身体的負担の軽減や診断能の向上に役立てたいと考えています。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人情報管理者(放射線医学講座放射線診断学部門 医学部講師 柳生行伸)を置いて選択患者さんに対して独自の ID をつけ、個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人情報は発表されません。本研究での画像解析処理は、近畿大学病院の救急災害棟MRI検査室内のインターネットとは接続されていない専用のワークステーションで実施し、画像データや診療情報の持ち出しは行いません。個人情報の開示など、個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と、参加拒否の権利
本研究についての計画書および研究方法に関する資料を入手・閲覧できます。あなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのMRI画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。それがあなたの治療方針に影響を与えることはありません。
研究責任者 近畿大学病院 中央放射線部 診療放射線技師 森本大介
住所 大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線2121)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
お知らせ
Information
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