2018.03.19 | お知らせ
①対象
2016年4月以降から2017年12月31日の期間で食道癌、肺癌患者 検診者を対象に、近畿大学医学部附属病院で施行された病期診断、再発転移診断、治療後の再病期診断、癌検診目的としてFDG-PET/CT 検査を受けた患者さんや検診者が対象になります。
②研究機関名
近畿大学高度先端総合医療センター、近畿大学生物理工学部医用工学科 医用画像処理工学研究室
③研究の意義
画像診断装置の高性能化と画像データの爆発的な増加により、放射線科診断医の負担が大幅に増加しています。現在、胸部X線画像や乳房X線画像、CT、MRI診断の読影精度向上や診断医の負担軽減のためのコンピュータ支援検出/診断ソフトウェア(computer assisted detection/diagnosis; CADソフトウェア)の開発と臨床応用や実用化が行われています。本研究は、FDG-PET/CT画像診断におけるCADソフトウェアの作成と臨床応用を行う事で放射線科診断医の負担軽減、診断精度の向上を目指す研究です。
④研究の目的
本研究は撮像件数の増加が予想される体幹部癌に対するFDG-PET/CTを用いた診断について、臨床利用に十分な性能を有するコンピュータ支援検出/診断ソフトウェア(CADソフトウェア)の開発し、画像読影の負担を軽減できるCADソフトウェアの実現、臨床的効果解析を後ろ向き研究で検証します。
⑤研究の方法
CADソフトウェアの初期開発は、近畿大学生物理工学部医用画像処理工学研究室で行います。開発したソフトウェアの調整、テスト、改善は、近畿大学医学部附属病院の食道癌患者、肺癌患者、PET検診者のFDG-PET/CTデータを対象として後方視的に行います。本研究は専用ワークステーションを用いて行います。診療情報としては年齢、性別、癌の原発巣の部位、病期分類(T分類,N分類,M分類)、病理組織結果、化学療法や放射線治療の有無とその内容、化学療法や放射線治療の効果判定
(RECIST)、手術術式、術後病理結果、退院日、病理長径、肉眼型、治療後の再発有無、重複癌の有無、血糖値、腫瘍マーカー、CTやMRIの検査結果を用います。新たに患者さんや検診を受けられた方に負担をおかけすることはありません。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、選択患者さんに対して独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。本研究での画像解析処理は、高度先端総合医療センター内のインターネットとは接続されていない専用のワークステーションで実施し、画像データや診療情報の持ち出しは行わないので、多施設間での情報の授受は行いません。
個人情報の開示など、個人情報に関する問い合わせは 072-366-0221(代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の実務担当者にお問い合わせ下さい。また、あなたのPET/CT画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。それがあなたの治療方針に影響を与えることはありません。
研究責任者 近畿大学生物理工学部医用工学科 講師 根本充貴
実務担当者 近畿大学医学部附属病院 放射線診断科 医学部講師 甲斐田勇人
電話番号 072-366-0221(内線3133)
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