2020.12.8 | お知らせ
①対象
2019年4月1日〜2020年9月30日に当院で肺疾患のために胸部CTが撮影された患者が対象となります。
②研究機関名
研究代表者
役割:システム開発, 研究の統括
研究分担者近畿大学医学部放射線医学教室放射線診断学部門/石井一成、小塚健倫
役割:臨床データの提供およびその匿名化, システムの評価
近畿大学高度先端総合医療センターPET分子イメージング部/山田誉大
役割:システム評価、データ管理
近畿大学生物理工学部医用工学科/根本充貴
役割:システム開発
近畿大学理工学部情報工学科/半田久志、阿部孝司、波部 斉、多田昌裕
役割:システムの評価
近畿大学生物理工学部生命情報工学科/吉田 久、木村裕一
役割:システム開発, システムの評価
③研究の意義
新型コロナウィルス感染の転帰は、肺炎の重篤化に依存することから、CTによる胸部画像からの新型コロナウィルス肺炎の読影診断、及び重篤度の診断は重要です。しかし、胸部を専門とする読影医の人数は限られており、2020年秋から冬、或いは2021年以降に想定される新型コロナウィルス感染の再来に対する医療資源の確保のためには、新型コロナウィルス肺炎の予備的な診断が求められます。又、重篤度の診断は緊急性が高く且つ読影に対する高い専門性が求められます。本研究の成果は、新型コロナウィルス感染に対する医療体制の充足度を改善することに意義があります。
④研究の目的
本研究は、新型コロナウィルスによって発生する肺炎を、胸部CT画像から診断するためのソフトウェアを開発し、臨床読影の現場で利用可能なシステムの開発を目的としています。
⑤研究の方法
これまでに近畿大学病院を受診した新型コロナ肺炎を含む肺炎または肺炎疑い患者から得られた胸部CT画像及び付随する診断データと診断結果を使用します。胸部CTはすでに臨床で診断のために取得されたデータを使用するものであり、本研究のための新たな撮影は行わず侵襲はありません。
人工知能(AI)を用いたソフトウェアを開発します。これには、公開されている新型コロナ肺炎のCT画像を使用して学習させ、その性能を評価する目的で、当院で撮影されたCTデータを使用します。通常の診断手順に基づいて下された新型コロナに係る診断結果と同様の結果をAIソフトウェアが出せるかを確認します。正常、軽度、重篤、最重篤の4段階の識別ができるようにソフトウェアを組み立てます。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。近畿大学生物理工学部生命情報工学科の間で情報・データの授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から3年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-Rを近畿大学生物理工学部生命情報工学科に送ります。
個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(近畿大学病院代表番号)へお願いします。
⑦利用する資料・情報の項目
本研究ではカルテ、画像などの調査によって得られた個人情報を利用します。具体的には、年齢、性別、診断名、CT画像、検査データなどです。しかし個人名は利用しません。
⑧問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのCT画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は近畿大学生物理工学部生命情報工学科への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
⑨この研究は、近畿大学医学部倫理委員会(https://www.med.kindai.ac.jp/rinri/index.html)で審査され、承認を受けて行われます。
⑩資料・情報の管理について責任を有する者の氏名又は名称
近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 教授 石井 一成
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
研究責任者 近畿大学生物理工学部生命情報工学科
講師 永岡 隆
2020.09.10 | お知らせ
①対象
2016年10月1日〜2019 年3月31日に当院で実施された「脳内アミロイドβ蓄積を反映する血液バイオマーカーの臨床応用に向けた多施設共同研究」に参加された患者が対象となります。
②研究機関名
国立長寿医療研究センター/研究代表者 中村昭範
役割:研究の総括、試料・画像データの収集と解析
近畿大学医学部/研究分担者 石井一成
役割:画像データ・血液の収集と解析
東京都健康長寿医療センター研究所/研究分担者 石井賢二
役割:画像データ・血液の収集と解析
島津製作所/研究分担者 金子直樹
役割:血液の解析
放射線医学総合研究所/研究分担者 徳田隆彦
役割:血液の解析
東レ株式会社/研究分担者 信正 均
役割:血液の解析
名古屋大学医学部/研究分担者 勝野雅央
役割:血液の解析
AIBL: The Australian Imaging, Biomarker & Lifestyle Flagship Study of Ageing研究グループ/研究分担者 Victor L. Villemagne
役割:画像データの解析
③研究の意義
アルツハイマー病は、数ある認知症の中で最も多いタイプの認知症で、「アミロイド」という特殊なタンパク質が脳に蓄積することが原因とされています。この蓄積はアルツハイマー病を発症する20-30年以上も前から始まるため、これを捉えることがアルツハイマー病を早期診断する上で重要ですが、これまでそれができるのはポジトロンCT (PET) か脳脊髄液検査といった特殊な検査しか方法がありませんでした。最近私達は、島津製作所 田中耕一記念質量分析研究所と共同で、血液検査によってこのアミロイドの蓄積を捉える方法(血液バイオマーカー)の開発に成功致しました。この方法を実際に臨床応用していくためには、多くの試料・データを用いてその有用性を更に検証していく必要があります。また、私達は、アルツハイマー病以外の認知症の病理や病態を捉える血液バイオマーカーの開発も進めています。本研究はそのために行われます。
④研究の目的
アルツハイマー病やアルツハイマー病以外の認知症の原因や病態を捉える血液バイオマーカーの開発を多施設共同で開発していきます。
⑤研究の方法
「脳内アミロイドβ蓄積を反映する血液バイオマーカーの臨床応用に向けた多施設共同研究」に参加して頂いた時に保管されている血液試料およびPET画像検査データを提出します。 各施設から提出して頂いた血液試料を用い、血液バイオマーカーを測定します。一方、PET等の画像検査のデータも独立して解析して異常の有無(例えば、アミロイドタンパクの蓄積の有無)を判定し、これを「正解」とした場合の血液バイオマーカーの診断能力を解析します。また、血液バイオマーカーと他の検査データとの関連についても検討していきます。 本研究は、国立長寿医療研究センター、島津製作所、東京都健康長寿医療センター研究所、近畿大学医学部、放射線医学総合研究所、東レ株式会社先端融合研究所、名古屋大学、及び、オーストラリアの研究チーム(AIBL: The Australian Imaging, Biomarker & Lifestyle Flagship Study of Ageing)との多施設共同研究として行われます。
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報や血液試料は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。国立長寿医療研究センター、島津製作所、近畿大学医学部、放射線医学総合研究所、東レ株式会社先端融合研究所の間で情報・血液試料の授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から10年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-R、血液試料を国立長寿医療研究センター、島津製作所、放射線医学総合研究所、東レ株式会社に送ります。個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(近畿大学病院代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのFDG-PET/CTや診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は国立長寿医療研究センター、近畿大学、島津製作所、放射線医学総合研究所、東レ株式会社への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
当院問い合わせ窓口 近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 教授 石井 一成
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
研究責任者 国立長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター バイオマーカー開発研究部
部長 中村昭範
2020.08.21 | お知らせ
放射線科研修医を募集いたします。
若干の変更があるかもしれませんが
2021年度近畿大学医学部放射線科専門研修プログラムを掲載いたします。
2020.07.30 | お知らせ
①情報の利用目的及び利用方法
本研究の目的は,CT画像上で肝細胞癌を自動検出する診断支援システムを開発し,その有用性を検証することです。過去に当院でダイナミック造影CT検査を受けた患者さんのうち,以下に該当する方のCT画像が対象となります。
(ア) 2017年12月1日から2020年3月31日までに施行されたCT画像で肝臓に病変を認めなかった方
(イ) 2017年12月1日から2020年3月31日までに近畿大学病院にて肝細胞癌に対し分子標的薬を投与された方。併用療法の有無や画像所見による除外条件があります。 カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人情報管理者(下記④)を置いて選択患者さんに対して独自の ID をつけることで,個人情報はすべて匿名化されます。ソフトウェア開発にあたり,本学理工学部へ画像データを送信する必要がありますが,この際の画像データは匿名化のうえ暗号化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人情報は発表されません。 また,これらの情報を他の研究に二次利用することはありません。 研究実施期間は近畿大学医学部倫理委員会の承認後から2025年03月31日までです。
②利用する情報の項目
CT画像データ,CT画像所見(肝細胞癌の部位,個数,癌結節ごとの最大径と造影パターン,血管浸潤の有無)および診療情報(年齢・性別、治療歴,分子標的薬投与前の病期,肝機能,転帰)
③利用する者の範囲
診療情報は研究責任者(兵頭朋子,放射線医学教室 放射線診断学部門 医学部講師)が1名で電子カルテを調査し,確認のため主治医に問い合わせる場合があります。本学理工学部の研究責任者(阿部 孝司,近畿大学理工学部 情報学科 准教授)を含む教員2名が画像データの特徴を解析します。また,CT画像評価を放射線医学教室 放射線診断学部門の医師2名が行います。
④情報の管理責任者
放射線医学教室放射線診断学部門 医学部講師 柳生行伸
⑤情報利用拒否の権利
研究の対象となる方またはその代理人のご希望に応じて,本研究についての計画書および研究方法に関する資料を入手・閲覧できます。また,あなたのCT画像や診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合には、以下の研究責任者に遠慮なくご連絡下さい。その場合,これらの情報を研究に利用いたしません。また,研究利用の停止がこれからの治療方針に影響を与えることはありません。
⑥問い合わせ先
上記⑤のご連絡や,あなたの権利などについてさらに詳しくお聞きになりたい場合には下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。
研究責任者 近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 医学部講師 兵頭朋子
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
2019.12.14 | お知らせ
①対象
2010年1月1日〜2019 年4月30日に下記の医療機関に悪性腫瘍でFDG-PET/CT検査を受けて治療をされた患者が対象となります。
②研究機関名
兵庫医科大学/研究代表者 北島一宏
役割:研究の総括、FDG-PET/CTデータの収集と解析
近畿大学医学部/研究分担者 甲斐田勇人
役割:FDG-PET/CTデータの収集と解析
国立がんセンター中央病院/研究分担者 伊藤公輝
役割:FDG-PET/CTデータの収集と解析
日本医科大学/研究分担者 関根鉄朗
役割:FDG-PET/CTデータの収集と解析
③研究の意義
FDG-PET/CTの診断は、FDGが集積するか否かで病気か否かを視覚的に判断するのが通常ですが、最近の医学の進歩により、集積の度合い(強く集積しているか、弱く集積しているか)や集積の体積(広い範囲に集積しているか、狭い範囲に集積しているか)などを数値で表すことができるようになり、そういった数値の高い場合は低い場合と比較してがんの顔つき(悪性度とも言います)が悪くて治療が効きにくいかもしれないのでより積極的な治療が望まれる といった事が議論されるようになってきました。もしこういった定量値が本当に悪性度を反映して治療効果や予後予測に使える指標(イメージングバイオマーカーと言います)であることが証明されれば、個々の症例において治療法の決定に多大なる貢献をすると期待できます。ただ、この定量評価の試みは世界的にもまだ十分検討されておらず、有用かどうか分かっていません。
④研究の目的
治療前の悪性腫瘍の状態の評価(ステージング)を目的に施行されるFDG-PET/CT検査を受けられた患者さんを対象に、PETで得られる定量評価 と 生検や手術後の病理結果や血液マーカーなどがどのくらい相関するのかを国内4施設の共同で検証します。
⑤研究の方法
【研究課題1】
各施設から提出して頂くNational Electrical Manufacture Association (NEMA)ファントムデータと臨床1症例の画像を用いて、異なるPET装置の分解能を調整して、各施設の定量値を日本核医学会が推奨するレンジに合わせこんで同列に扱える(ハーモナイゼーションと言います)様に調整します。
【研究課題2】
次に、2010年1月1日から2019年4月30日に、治療前の悪性腫瘍の状態の評価(ステージング)を目的にFDG-PET/CT検査を受けられた患者さんを対象に、ハーモナイゼーションされたPETの定量値が生検や手術後の病理組織の結果、血液マーカーとどのくらい相関するのかを検証します。症例数は、4施設併せて2000例を目標とします。各施設の倫理審査委員会の申請と承認を行い、臨床データとPET画像の抽出を匿名化のもと行います。4施設の医師が合議により定量値を決定し(中央読影)、解析を行います。 研究に使用する情報は診療録から取得を行いますが、取得する内容は以下の通りです。 「年齢、性別、癌の原発巣の部位、腫瘍径、病期分類(T分類、N分類、M分類)、病理組織結果(組織型、核異型、血管侵襲、リンパ管侵襲、神経侵襲、周囲への深達, Ki-67発現, 免疫染色結果)、化学療法や放射線治療、手術の有無とその内容、化学療法や放射線治療の効果判定(RECIST)、入院日、手術日、術式、退院日、病理長径、肉眼型、術後や放射線治療後の補助療法の有無とその内容、治療後の再発有無、再発確認日、再発期間、生存確認、死亡日、予後、観察期間、死因、重複癌の有無、喫煙歴、飲酒歴、血糖値、腫瘍マーカー、FDG投与量、PET/CTの撮影条件、撮影機種」
⑥個人情報の扱い
カルテ、画像などの調査によって得られた個人情報は、本研究のみに用います。個人識別情報管理者を置き、独自の ID をつけ、年齢、性別以外の個人情報はすべて匿名化されます。学会や論文にデータを発表する場合にも、個人データは発表されません。兵庫医科大学、近畿大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学の間で情報の授受を行う際は匿名化された状態で行われ、さらに情報の授受に関する記録を作成し、情報提供を行った日から10年経過した日までのその記録の保管を行います。情報の提供の手段は匿名化されたデータを入れたCD-Rを兵庫医科大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学に送ります。個人情報の開示など個人情報に関するお問い合わせは 072-366-0221(近畿大学病院代表番号)へお願いします。
⑦問い合わせ先と参加拒否の権利
この研究におけるあなたの権利やその他について、さらに詳しくお聞きになりたい場合は下記の研究責任者にお問い合わせ下さい。また、あなたのFDG-PET/CTや診療情報を研究に用いて欲しくないと思われた場合は、以下の実務担当者に遠慮なくご連絡下さい。その場合は兵庫医科大学、近畿大学、国立がんセンター中央病院、日本医科大学への情報提供や研究データの利用を停止いたします。これによりあなたに不利益を被ることはありません。
当院問い合わせ窓口 近畿大学医学部 放射線医学教室放射線診断学部門 医学部講師 甲斐田 勇人
住所 〒589-8511 大阪府大阪狭山市大野東377-2
電話番号 072-366-0221(内線3133)
(月曜~金曜9時~17時/土曜 9時~12時/但し11月5日は創立記念日で休み)
研究責任者 兵庫医科大学病院 放射線医療センター核医学・PET診療部 准教授 北島一宏
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